マニュアルパンチか? オートパンチか?

マニュアルパンチとオートパンチ、どっちがいいのでしょうか?

ホームページの方に、こんなお問い合わせが届きました。

この質問は、多くの刺繍作家様方がコメントをだされています。
質問を受けたとき、「えっ、私?」と思ったのが正直な気持ちです。

私は、オートパンチを使ってデータを作ったことがありません。
それは、一番初めに刺繍データの作り方を教えて頂いた、畔柳先生の教えです。
綺麗に出来上がらない、ぬい方もちぐはぐ、糸切りが多くなると教えて頂きました。
でも、初めからデータを作るのも大変で、何をどうしたらいいのかわからない時期だったので、簡単にオートパンチで作ってみたいと、先生にお願いし、下絵になる画像「SVG」の画像を用意し変換しました。

その時は、ブラザーのししゅうプロを使っていたので、オートパンチで変換できるのは、SVGしかなかったからです。
今は、どうなんでしょう? データ作成には使っていなくて、フォト刺繍のデータを作る第一段階の処理で使っているだけです。

本当に、ばらばらで、スタート・エンドも、どこに行ってるの?って心の中でつぶやいてしまいました。
ソフトのシュミレーションで、動かしてみると本当にがっかりでした。
現行のししゅうプロ11ではしたことが無いので今は、もっと良くなっていたらいいですがそんなに変わらないんじゃないかなと思っています。


前置きが長くなりました。
ご質問を頂き、 WILCOMのソフトで作ってみました。
正直、パッと見たとき、「きれいやん」って思ってしまいました。
シュミレーションしてもいい感じで…。
こんなに綺麗なら時間かけずにやったらよかった・・・って思ったほどでした。

でも、よーーーく見ると、糸が繋がっている → 糸切りが入っていない。
色が違う所は、すべて突き合わせなので縫ったら隙間ができます。
糸の方向が思うようになっていない・・・などなどしっかり見たら、出来上がりは思ったほどきれいではないと感じました。
下記の画像です。

真ん中と、一番右の画像は、屏風の重なり部分をアップしました。
突き合わせになっています。
突き合わせになっていると、左右の縫い目がお互い引き合い隙間が空きます。
色の境界線は、ほとんどが突き合わせです。
この境界線を修正したり、糸方向を修正したり、糸切りを入れていくと初めから作る方が早いと感じました。

上の画像は、マニュアルパンチで作ったものです。
一番右の画像のように、重ねています。

上の画像が実際に縫ったものです。

こんな感じで、違いがわかって頂けたらいいのですが。

また、なにか質問を頂きましたら私のやり方ですが、お伝えしたいと思います。

お時間がありましたら、ご訪問お待ちしております。